まき姉の小宇宙

創作小話描いてます ゆるりと見ていってくださいね

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にんじんランド

わしが若いころの話をしよう。

当時わしは

 

勇敢な・・・・つまりイケイケな冒険者じゃった。

イケイケな冒険者じゃったワシは

イケイケなままに

 

にんじんランド

という地を訪れておった。

 

そのにんじんランドは・・・

「冒険者ガイド」の

初級者向けダンジョン☆3にランクされて載っておったものじゃから

 

当時 イケイケで駆け出しの冒険者だったワシは( ゚∀゚)チョウドイイ!!とおもって

繰り出したんじゃよ。

 

 

で、ゴホン。

そのにんじんランドなんじゃが

 

 

もうね、ほんとに 

行ったら

 

にんじんばっか

 

 

にんじんしかない。

 

 

畑に

 

にんじんがあるでしょ?

 

それが見渡す限り

 

ずーーーーーーーーーーーーーーーっと

 

 

もう

 

ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと

にんじんなの

にんじん畑なの・・・。

 

 

おもったよ

 

 

 

「ダンジョンじゃねぇじゃん!!!!!!!」

 

 

いやあーワシびっくりしちゃった

 

 

だって

 

モンスターとかでる気配ないんだもん

 

 

ふつうに

畑なんだもん

 

 

 

 

そうそう

そのにんじんランドで

 

ワシもう 仕方なくて

にんじん掘ってカバンに何本かいれてさ

それ

モンスター倒した報酬っていうことにしてさ

 

帰ったよ

 

でもバレた

ふつうに畑いってきたんだねって

言われたよ

 

うん

にんじん畑だったよって答えた

 

イケイケだったからさ

もっと過激でロマンあふれる冒険を期待してたんだよ

 

 

あ、でも

その にんじんランドのにんじん・・・・

 

 

めっちゃ

美味かったよ。

 

 

ワシの話はここまでじゃ

話していたら 若い頃を思い出して

気持ちも若返ったよ

 

どうもありがとう

 

 

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