しんぢゃったマン！

ぼく、あしたからしんぢゃったマン！！

しんぢゃったから、なにもできないんだ


まいにち　　これからはじゆうだし

だいきらいながっこうにも　　いかなくていいし

とうさんにも　しかられない

けど　　こっちからはのぞけるんだ

あさおきなくていいし

にんじんたべなくていいし

なんてたって　　　　しんじゃったマンだからね！


しんじゃったマンになると　　　さいきょうなんだ！




ぼくは　しんじゃったマンになった



だからこのさきは


だれになにをしなさいとも　いわれない



じぶんで　なにをするかぜんぶ　きめられるんだ




しんじゃったマンになったぼくは

じーっといえのそとをながめてた



いきているときには


まいにち　やることがあったけど



いまはないから


なんでもできるけど　　なにもしない


ちきゅうをぐるっと　ひとまわり　おさんぽした




つぎは　なにをはじめようかな



いろんなひとが　いろんなことをしていた

しんじゃったマンのぼくは　なにもしないけど　ぜんぶをみた








いきていたとき



だいきらいだったがっこうに


かよいたいってないてるこがいた



いってくれれば、ぼくとこうたいしてあげたのにな




いきているとき


ぜったいやっちゃだめっておそわったことを

あたりまえのようにやって　ほめられているひと　　くにがあった




べつにだめなことぢゃ　　なかったみたいだ





いきているときに


ぜったいじぶんにはできないだろうとおもっていたことを



ぼくとおなじくらいのこがやっていた


としも、いえも、すきなまんがもおんなじだ

ぼくとちがうのは　かみがながくてやせっぽっちってことぐらいだ



できるって
わかってたなら　ぼくもチャレンジ　したのにな

しんじゃったマンのぼくが目をさますと




ぼくは　いきてるマンだった






そうだ、ぼくは”あしたから”しんじゃったマンになるつもりだったんだ