まき姉の小宇宙

創作小話描いてます ゆるりと見ていってくださいね

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ネギを振り回していたらいつの間にかハグしていた。

ネギを振り回していた。

それはもう

あのひとたち わかってないわ!ああん、っといきおいで

ネギを振り回していたの。

ネギの青い部分がバッサバッサと飛び散ったりもしたものだけど

 

それでも気にせずに振り回し続けていたわ。

 

そんなある日

わたしに声をかけてくるおいちゃんがいたのよね

「いい気合いだ。一流のうごきだよ」

わたしは、いちりゅう だとかそんな話はどうでもよかったから「いまいそがしいの」っていって受け流して

じぶんのネギに集中してたのよね。

 

ブンブン。

ネギブン。

 

いい感じ。

 

おいちゃんさり際にその日は

ビ〇コを一枚おいてってくれたのよね。

「おいしくてつよくなる菓子だ。食べときな」ってね

 

わたし、ビ〇コは大好物だったから

おいちゃんが去ってから 食べたわ正直。

 

もぐもぐ

 

つぎの日もわたし

公園でネギをふりまわしていたんだけどね

おいちゃんがまたいるのよ

わたしがネギ振り回すのを見てるのよ

 

「ワッハッハ 将来はすごいネギ使いになるぞ!」

なんて

 

わたしは将来にも すごい って言葉にもぜんぜん興味がないから

聞いていない振りをして受け流していたの

 

そしたらおいちゃん またビ〇コをおいて

どっかにいっちゃった。

 

雨がふってきた

さすがにネギをふりまわして

汗をかいた身体で

雨に打たれたらさむいのよ

 

さむいのね

どうしようかしらと思ったのだけど

わたしはネギしかもっていないのよ。

 

そしたらね

ネギをもってた両手で

じぶんの身体をぎゅっと抱きしめていたのね

 

雨に打たれて寒かったから

 

 

 

 

雨があがったのね

空気もかわいいていい感じ

 

ネギがシナシナになっちゃったのよ。

 

おいちゃんはまたのんきにやってきたわ

 

わたしのネギはシナシナで振り回せないのよ

 

「おじょうちゃん きょうも一流だな」

 

ネギを振り回していないのに

おいちゃんきょうもそういって

ビ〇コおいてったわ

 

フン

ありがとう!

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