あおいそら

しろい

すなはまと

あおいそら

そこに落ちてきたのが

あおいうみ

あおいうみは

しろいすなはまに触れて

溶け合い

何度も

くりかえし

溶け合い

ああ

いい気分だなぁ

と

おもったりしていました

このいいきぶんを

なんどかして

おおきく

おおきく

ひろげていくことはできないだろうか

あおいうみはそうかんがえました

そして

かんがえたさきに

みどりの

だいちが

うまれました

みどりのだいちは

そらをみあげて

ああ

あのきれいなあおいそらに

どうかもうすこし

ちかづけないものだろうか

そうかんがえるようになりました

そうして

あおいそらにむかって

ぐんとせをのばすようになり

きを葉へ

葉を枝へ

枝からさらに葉へ

くりかえしのぼっていきました

ひとつのねがいから

れんさしてうまれたねがいが

またつぎのねがいをうみ

せかいを形作っていきました

わたしはあさおきると

ああ

おいしいパンケーキを

たべることができないだろうか

とかんがえます

すると台所でおかあさんが

おいしいパンケーキを

焼き始めてくれるのです

わたしがそれをたべて

おいしい！というと

おかあさんはどうやら

そんなにうれしそうにたべるのならば

またつくってあげようじゃないの

というきもちになるそうです

ねがいがれんさして

いまも

せかいは

つくられ

いきて

いるのです