まき姉の小宇宙

創作小話描いてます ゆるりと見ていってくださいね

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透明ガラスの大図書館

ここは透明ガラスの

大図書館

 

街から少しはずれた

丘の上にあります

 

 

さいきんではめっきり

来る人も減りましたが

 

いちじきはかなりの盛況ぶりだったんですよ

 

ええほんとうです

 

 

ここがエントランスホールです

鏡張りでキレイでしょう

 

本は全て二階にあります

 

すきな本を選んだら

このエントランスホールで

読んでください

 

 

ああ、そちらに行かれるのですか?

 

そこの扉は地下貯蔵へ連絡しています

 

本があるんですよ

二階には出していない本が

 

 

行かれるのですか?

 

ふふ、わかりました

 

では

まいりましょうか

 

さ、どうぞ

足元が少し暗いですから

わたしの手をにぎって

 

そう

ゆっくり、まいりましょう

 

 

 

 

 

つきましたよ

 

いかがですか?

 

なつかしい感覚がするかもしれません

 

ここは

あなたたちの

過去の中でも

かなり古い部分のものですから

 

ええ

そうですよ

 

あなたたちが

いつも、常に本の作者です

 

ふふ、

おどろいたかおをしていますね?

 

すこし

歩いて

いろいろな本を手にとってみましょうか

 

 

 

 

どうですか?

 

 

なにか

いいおもいでを思い出せました?

 

それとも

 

なにもまだ感じない?

 

 

だいじょうぶです

 

この図書館はいつでもやっていますし

閉館時間もゆるいので

 

すきなだけ物色していただいていいですよ

 

 

おや

 

その本が気になるようですね

 

 

ああ

それはわたしもとてもすきな本です

 

 

なつかしいですね

 

 

 

 

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