いちばんイメージいい天使
いいいいいいいいいいいああああああ!!
ビリビリと脳髄に電流が走る!
いいやああああああああああああ!!!
ゾンビが両手で私の口を押さえ続ける。
かれこれこれで何十回目?
私のもとの
幻ゾンビ
私の頭に
幻電流
さあて
猫耳をはやした天使が
わたしの枕元に立って囁いた
「この世は、幻 嘘ばかり・・・って思って絶望してるカーイ?」
いわれなくとも絶望してます。
だからこれ以上へんなこといわないで
「ヘイユー 平癒ー!
ボクはこれでも人間を癒す天使だヨーー!きみを癒すメディックだヨ!」
「いりません!幻はいい加減消えて!!」
もうゾンビも電流もたっくさん。
いい加減にしてーーーーー!
「ヘイユー 平癒ー!ずいぶんカルマしょってるねぇ~!?
負のイメージがきみに蓄積してるヨ!
人間はさぁ~マゾヒストだね!負のイメージだって上手だネ!」
「何が言いたいのよ~いい加減にしてよもう!!」
「平癒ー!癒しのイメージだよ。きみのカルマを打ち消すくらいビッグなドリームを
イメージするんだ!南国?ふかふかベッド?温泉?なんでもいいヨー!すきな世界をイメージするんだぁ♪」
「なによもうカルマって そりゃこんなに苦しいんだから
前世で何かしちゃったんでしょうね。とんでもない悪いこと!だからってこの仕打ちは」
「ノンノーン!それは違うネ!カルマは人間が作ったお遊びシステムヨー!
いいも悪いもナイネ!」
はー?
私が悪いことしてないって?
そりゃよかった
じゃあなんの因果なのよこの電流ゾンビ共。
腐っちゃえ
ほんとに苦しいんだから
いいわねお気楽天使さん
あんたなんか
あんたなんか
「ヘイユー!人間はマゾヒストねー。きみの前世はずいぶん
”苦しみ”のイメージで遊んだね~。きみはカルマを打ち消せるよ”よろこび”とか”楽しさ”とかきみのイメージで塗り替えるんだヨ!映画のテープをきみが上書きするんだヨ!」
へぇ
映画ね。
先祖ねぇ。
そんな与太話が本当だっていうんなら
いますぐ
そうねいますぐ
わたしは・・・
わたしは・・・・・・・・・・・・
「平癒ー!出来るじゃないか!そうだよ!その調子だ♪」
なにがその調子よ。お気楽な天使ね。
やんなっちゃうわ。